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気になる言葉

2013年2月26日 (火)

気になる言葉「負けに不思議の負けなし」

本日の業務連絡

ネット将棋で実戦をしていて、よく思いだすのがこの言葉。まだ級が低いからというのもあるだろうが…。両者力をだしつくしての死闘というのは、ほとんどない。

たとえば、敗勢から王手ラッシュ→(本当は詰まないのに)なぜかあいてが詰むほうに逃げてくれたとか。あるいは、自玉に“詰めろ”がかかっているのを見落としてくれたとか。無理攻めだったのにあいてが受けそこねてくれたとか。はたまた、詰まないのに王手王手でおいかけて駒をたくさん渡してくれて、大逆転とか。極端なばあいは、受けがなくなったので、ヤケクソで王手をしたら放置してくれた、…など。勝つときは、たいていあいてのミスで勝っているという印象だ。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

江戸時代、肥前・平戸藩の藩主、松浦清(静山)公の剣術書『常静子剣談』より

負けるときは、もちろん吾輩がとんでもなく悪い手を指してしまっているわけだ。先日も負けた棋譜をみなおしてみると…、序中盤で大きく駒損→あいての攻めが重くなったスキをついて玉頭から反撃→その瞬間に偶然“詰めろ”がかかった→あいては放置して攻めあいに→この勝負どころで時間を使わず、詰まないように王手!→あいての玉は安全になり、以後チャンスなし…という、お恥ずかしい内容だった。

負けには必ず理由があるので、その原因を修正していくことが上達のヒケツなのだろう。羽生さんだけではなく、プロ野球の元監督、野村克也さんがよく言われていましたね。

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2012年10月29日 (月)

気になる言葉「助からないと思っても助かっている」

本日の業務連絡

どんな人でも、人生において大ピンチにおちいることがあるだろう。吾輩もそんな局面で、ふとこのひとことを思いだした。

「助からないと思っても助かっている」

受けなしで詰まされたと思った局面でも、一息入れて落ち着いて盤面を見渡す。すると、不思議なことに受け筋が見つかる。…そして大山は、いかなる局面でもあきらめて投げてはいけないと強調する。(『繊維ニュース』編集部ブログより)

客観的にみればとんでもない大ピンチだと思うのだが、不思議とおちついた心境だ。なにかうまい受けがあるような気がしている。苦しいながらも、あきらめずに粘り強く指しつづけるしかない。

※にた言葉に、竜王戦3連敗からの4連勝をうみだした「あきらめたらそこで試合終了だよ」。岡山弁ならば「プッツンしたらおえん」ともいえます。

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2012年5月 9日 (水)

気になる言葉「Win-Winを考える」

ふとした偶然からこんな本(『まんがと図解でわかる7つの習慣』)を読んでみた。

まあ、基本的にはビジネスマン向けの本なのだろうが…。吾輩の目にとまったのは、第四の習慣「Win-Winを考える」(その内容についてはここを参照してほしい)。

ふつうの将棋大会(とくに県代表をあらそう大会)では、だれかが勝てば、のこりは負けてしまう。「Win-Lose」の関係がさけられない。ところが、将棋教室どうしの交流、あるいは普及イベントにおいては、「Win-Winを考える」価値があるし、また実現可能だと思うのだ。いったい、どういうことか?

つまり、交流の一番の目的は、競争相手よりも強くなって、競争相手に勝つことではない。参加するこどもたちに刺激をあたえてお互いに高めあうこと。そして、友だちといっしょに参加(遠征)することじたいを楽しんでもらうこと。ここでは、対戦あいてに勝った子ではなく、将棋を楽しんだ子がほんとうの「勝ち組」になる。

指導者&保護者のみなさま方。ほんとうの「勝ち組」をめざしてみませんか?

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2012年2月 1日 (水)

気になる言葉「お前はアーティストだ!」

とある画家(&舞台芸術家)からきいたお話。

彼がアメリカに留学中のこと(なんのための留学だったかは忘れました…)。授業中にノートの余白に落書きを描いていたところ、それをみつけた先生がひとこと。

お前はアーティストだ! これまで絵がうまいヤツはたくさんいたけど、本当のアーティストはお前だけだ! いいか? 今後どんなことがあっても、絶対に絵を描くことをやめるな!」

それがきっかけで、ついその気になって芸術の道にすすむことになり、ついには画家になってしまったとのこと。

問題はここからだ。ずいぶんあとになってわかったことだが、その先生は生徒みんなに似たようなこと言っていたらしいのだ。たくさんの生徒それぞれのよいところをほめ、「長所を伸ばせ! 好きなこと・得意なことをつづけろ!」とアドバイスをしてくれていたのだ。たとえあゆみはのろくても、長いあいだつづけてさえいれば、いつかはかならず成果があがる。これもまた、指導の極意のひとつなのだろう。

昨日の練習メモ:実戦2局、3手詰30問&5手詰20問、棋譜並べ0局。

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2012年1月31日 (火)

気になる言葉「才能とは続けられること」

PHP研究所より、羽生さんの新しい本がでた。その名は、『才能とは続けられること』

「将棋に限らず、勉強でもスポーツでも仕事でも、大切なことは『継続すること』だと思っています。以前の私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていました。しかし今は、十年、二十年と、ひとつの物事をずっと長く続けること、継続することが、一番の才能ではないかと思います。」(第二章「勝利の思考法」より) 

羽生さんが奨励会の若い人たちをみての感想だが、パッといい手がひらめくこと、あるいはたくさんの手が読めることもたしかに才能のひとつだ。しかし、それよりも、地道に、着実に、一歩一歩すすみ続けることのほうが大切であり、これができるのがなによりの才能だというのだ。

吾輩もまことに同感で、こども将棋は小学生の数年間で勝負を決める短距離競争ではなく、長い目でみたマラソン、あるいは世代をこえてタスキをつなぐ駅伝なのだと思っている。

昨日の練習メモ:実戦2局、3手詰30問&7手詰5問、棋譜並べ1局。

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2012年1月29日 (日)

気になる言葉「まわりもいっしょに強くする」

これはたぶんNHKのテレビ番組で森内名人がいっていた言葉だったと思う(ちょっとさがしてみたが、はっきりとしたソースはみつからず…)。うろおぼえで申し訳ないが、たしかこのような内容だった。

「羽生さんの一番すごいところは、自分だけではなく、まわりもいっしょに強くすることです。なにか重要なことに自分だけが気がついているとして、ヒミツにして黙っていればいつまでも勝てるわけですが、それをしないんです。」 

約20年前に将棋界に登場した「羽生世代」が、いまだにタイトルの多くを争っている。このような現象がおきた要因は、たんなる偶然ではなく、羽生さんがまわりを強くしながら強くなってきたことにあるはずだ。

こども将棋教室においても、1人のエースだけを強くするのではなく、全体のレベルを上げること(または全体が楽しめること)。あるいは、自分の教室だけではなく、交流のある教室といっしょに高めあうこと(または、いっしょに楽しむこと)が重要なのではないか? と吾輩は思うのだ。

昨日の練習メモ:実戦2局、7手詰10問、棋譜並べ1局。

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2012年1月19日 (木)

気になる言葉「城をつくる話」

ずいぶん前にきいた話で、細部はよくおぼえていない。しかし、妙に印象に残っているものがある。

昔のお話だ。ある工事現場ではたらいている人に「いまあなたは何をしているのですか?」とたずねたところ…。

Aさんの答え、「私は石をつみあげています。」

Bさんの答え、「私は石垣をつくっています。」

Cさんの答え、「私は城をつくっています。」

じっさいには、この3人はおなじ仕事をしているのだ。ちがうのはその意識のもちようである。「石をつみあげろ」と指示されたので、ただそのとおり石をつんでいるのがAさん。石垣をつくろうとしながら石をつんでいるのがBさん。お城の土台となる石垣をつくろうとして石をつんでいるのがCさんだ。

この3人の石のつみかたはおなじだろうか? ちがいがあるだろうか? だれの仕事が、細部まで気をくばったよいものになるだろうか? 無責任な仕事をするとすれば、だれだろうか? 

「城をつくる」というのはあくまでも“たとえ話”である。何をするにしても、たんに石をつんでいる人と、城をつくっている人がいるのだろう。将棋の普及において、城をつくるという意識に一歩でも近づきたいものだ。

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2011年12月14日 (水)

「勝った」と思ったのはいつ?

タイトル戦終局後のインタビューで、勝者に「『勝った』と思ったのはいつですか?」との質問がよくなされる。それに対して、羽生さんなどは「投了直前の手」や「詰みがみえたとき」だと答える。え~! 本当はもっと前なんじゃないの? と思うのは素人らしい。数々の全国タイトルを獲得されているアマチュア強豪の早咲誠和さんが、そのあたりの心境を語っているブログ記事を発見したので、ご紹介したい。

詳しくは、こちらの記事へ。→早咲誠和語録:「五分五分」

つまり、弱い人(弱い猫?)ほど、勝ちを意識するのがはやいということなのだろう。

本日の練習メモ:実戦2局、3・5手詰20問、棋譜並べ1局。

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2011年12月 9日 (金)

気になる言葉「よき後継者を得た」

木村義雄十四世名人は1938年の第1期名人戦において名人になって以来、長いあいだ最強を誇り、「常勝将軍」とよばれて恐れられた。…が、第11期名人戦(1952年)で、ついに大山康晴(のちの十五世名人)に敗れた。そのとき「よき後継者を得た」との言葉を残して、引退した。

某くんのお父さんは某将棋教室の父母会長を拝命し、ながいあいだその役についていた。「このまま永世父母会長の誕生か?」と思われたころ、今年入会したばかりのKくんのお父さんがこころよく引き受けてくださった! 某くんのお父さんは「よき後継者を得た」との言葉を残して、ついに次回の教室(2011年納会)で引退することとなった。

Kお父さま、なかなかたいへんでしょうが、まことにありがとうございます。こどもたちのために、よろしくお願いいたします!

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2011年11月25日 (金)

気になる言葉「恩返し」

将棋界では、弟子が師匠に勝つことを「恩返し」するという。
(田丸八段「と金 横歩き」より)

先日、某所でおこなわれた某将棋大会において、偶然ではあるが、師弟対決が2局も組まれたようだ(その結果は…ヒミツ)。現役選手でもある師匠の立場としては、強くなった教え子と大会の場で真剣勝負ができるのも、楽しみのひとつとなるだろうか?

まだ初心~上級の子も、先輩方につづいて、いずれは先生に大会で挑戦してほしい!

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