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おすすめ将棋本

2013年1月16日 (水)

『菅井ノート 先手編』もうすぐ発売

本日の業務連絡

岡山県こども将棋界のよい子のみなさん、とくに振り飛車党のみなさんへ。菅井竜也五段の初の著書である『菅井ノート 後手編』は手に入れたかな? 内容は有段者むけなので、なかなか読みこなせないとは思うが、将棋本としては、かなりの売れ行きのようだ。これに引きつづいて、まもなく『先手編』が発売されるというウワサが流れてきた。

『菅井ノート 先手編』1890円

※マイナビ将棋BOOKSより、 1月23日発売みたいです。

『先手編』と『後手編』をあわせて読めば、菅井先生の将棋がもっと楽しめるようになるはずだ。ひょっとすると『後手編』のときのように、竜棋会(菅井竜也後援会)から著者直筆のサイン本が手に入る可能性もある。ほしい人は、竜棋会ブログからの情報にも注目しよう。
※いまのところ、その予定はないようです。

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2012年8月31日 (金)

『菅井ノート 後手編』?

本日の業務連絡

とある掲示板をみていたら、気になる情報が…。

『菅井ノート 後手編』1890円

マイナビ将棋BOOKSみたいです。 9月30日発売みたいです。

マジですか?

これ『後手編』ということは、『先手編』もでるのかな? むずかしい本だとは思うけれど、岡山県のこども将棋界で、石田流やゴキゲン中飛車が大流行するかも…。

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2012年6月17日 (日)

【暫定版】中級者を脱するための詰将棋本(5手詰編)

本日の業務連絡

暫定版ではあるが、昨日のつづきだ。

本日は『羽生の三手詰』や『3手詰ハンドブック』には、もうあきちゃった…という中級者むけに、5手詰の本をご紹介してみよう。3手詰とおなじく、最近でも手に入りやすいものから選んでみた。

(注)第3位と第4位につきましては、こどもたちから意見をきいたものです。吾輩自身がやりこむには、まだ時間がかかりそうなので、【暫定版】としております。

吾輩のオススメ第1位『羽生の五手詰』
5手詰にしてはやさしい。後半はだんだん難しくはなるが、最後のほうでもふつうより少しやさしいレベル。1ページに1問ずつ、ぜんぶで81問しかないので、すぐに1周できる。5手詰の入門にぴったり。

吾輩のオススメ第2位『5手詰将棋』
こちらも5手詰にしては少しやさしい。囲いがくずれかけた、実戦にあらわれそうな局面ばかりだ。ただし、ぜんぶで202問もあるので、1周するのはちょっとたいへんかも…。『羽生の五手詰』がおわったら挑戦しよう。

吾輩のオススメ第3位『新版 5手詰ハンドブック』
前半は5手詰にしては少しやさしく、後半は5手詰としてふつうのレベル。やはり、ぜんぶで200問もあるので、1周するのはちょっとたいへんだ。毎日50問とか、100問とか、問題を区切ってとりくむとよいのでは? 『5手詰将棋』がおわったら挑戦しよう。

吾輩のオススメ第4位『脳トレ 5手詰』
前半は5手詰としてふつうのレベル、後半はやや難しい。ぜんぶで150問ある。この本がかんぺきなら、詰め手筋の基本は身についたと考えてよいかも?

もっとたくさんの本について知りたい方は、こちらを参照してほしい。
「将棋のブログ:詰将棋の本レビュー」「棋書ミシュラン:詰将棋の本2010~」

中級者を脱するために、毎日の詰将棋を習慣にしよう!(吾輩もなんとかせねば…。)

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2012年6月16日 (土)

初級者を脱するための詰将棋本(3手詰編)

本日の業務連絡

浦野七段の『初段になるための将棋勉強法』によると、初段をめざすためには難しい詰将棋をすこしだけとくよりも、1~5手詰を数多く、くりかえし解いて、詰め手筋をおぼえることが重要らしい。難しい問題には、基本の詰め手筋をみにつけてから挑戦しようということだ。

…というわけで、本日は『羽生の一手詰』や『1手詰ハンドブック』には、もうあきちゃった…という初級者むけに、3手詰の本をご紹介してみよう。いちおう、最近でも手に入りやすいものから選んでみた。

吾輩のオススメ第1位『羽生の三手詰』
3手詰にしては少しやさしい。1ページに1問ずつ、ぜんぶで81問しかないので、すぐに1周できる。ある程度答えをおぼえたら、毎日1周を習慣にするとよいのでは?

吾輩のオススメ第2位『新版 3手詰ハンドブック』
こちらも3手詰にしては少しやさしく、ひねった問題はまったくない。ただし、ぜんぶで200問もあるので、1周するのはちょっとたいへんだ。毎日50問とか、100問とか、問題を区切ってとりくむとよいのでは? 『羽生の三手詰』がおわったら挑戦しよう。

吾輩のオススメ第3位『詰将棋ドリル3 3手詰初級編』
少しやさしい10級問題から、ちょっと難しい1級問題まである。ぜんぶで182問。『3手詰ハンドブック』がおわった人にオススメ。この本がかんぺきなら、5手詰にすすんでもよいのでは?(じっさい『羽生の五手詰』の前半は、この本の後半よりもやさしい気がする。)

もっとたくさんの本について知りたい方は、こちらを参照してほしい。
「将棋のブログ:詰将棋の本レビュー」「棋書ミシュラン:詰将棋の本2010~」

初級者を脱するためには、毎日すこしずつでもいいので、自分のペースでとりくもう!(…というか、おたがいにがんばりましょう。)

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2011年7月31日 (日)

初心者を脱するための将棋本6

将棋は終盤 → 終盤は、王手よりも寄せを考えよう!

前回(第5回)で終わりのつもりだったが、もう1回分だけ追加をしたい。「初心者を脱するための将棋本」の番外編は、
真田圭一著『将棋上達の方程式 寄せの公式』(日本将棋連盟)
※練習問題部分(50問)は、小学2年生くらいから。

「『将棋は終盤』というのが、私が子供の頃に衝撃を受けた考え方です。ある意味、格言といっても過言ではないもので、この言葉ほど将棋というゲームの本質を表現しているものはありません。」
(「はしがき」より)

終盤力をアップするには、2つの技術を身につける必要がある。ひとつは、いかに詰ますかという技術。もうひとつは、詰みが生じる局面をつくる技術。前者の力は「詰将棋」の本で、後者の力はこの本でつけよう!

【あわせて読みたい】
もっとたくさんの問題に取り組みたいなら、
週刊将棋編『ひと目の寄せ』(マイコミ将棋文庫SP)
※「ひと目の詰み」「ひと目の必死」「ひと目の受け」「何を持てば詰む?」「ひと目の攻防手」の5章からなり、合計200問ある。

【中学生以上にはこちら】
「必死(必至)」について、もっとくわしく知りたいなら、
金子タカシ著『寄せの手筋200』(浅川書房)
※数多くの有段者が絶賛している、超有名な本だ。この本も、ボロボロになるまで、とにかく何度でもくりかえし練習しよう。

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2011年7月30日 (土)

初心者を脱するための将棋本5

敵の囲いを崩そう!

「初心者を脱するための将棋本」の最終回は、
中原誠[監修]『こども将棋 囲いの破り方入門』(池田書店)
※小学1年生くらいから。

「『いい調子で先に敵陣に入っても、なかなか囲いが崩せなくて、結局負けちゃうんだ。』……本書はそんなこどもたちの声に答えるべく監修した、囲い崩しのポイントがぐんぐんわかる自信の入門書です。」
(「はじめに」より)

この本は絶版なのだが、「こども将棋シリーズ」の最高傑作であり、吾輩の知るかぎり代わりになる本がない。古本が安く手に入る場合は、買っておくことをおすすめする。囲いが崩せなくて悩んでいるこどもたちへ。囲いの崩し方には手筋があるのだ!

【あわせて読みたい】
もっとたくさんの問題に取り組みたいなら、
谷川浩司著『光速の寄せ 振り飛車編』『光速の寄せ 矢倉編』(将棋連盟文庫)
※「光速の即詰み編」「実戦編」は難しいので、まずは「基礎知識編」と「光速の手筋編」だけでOKだ。「囲いの崩し方」の基本問題が、2冊あわせて合計200問ある。

【中学生以上にはこちら】
「囲いのくずし方」をもっとくわしく知りたいなら、
佐藤康光著『佐藤康光の 寄せの急所 囲いの急所』(NHK出版)
※1回や2回読んだくらいではダメ。寄せのコツが身につくよう、本がボロボロになるまで、とにかく何度でもくりかえし読んでほしい。

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2011年7月18日 (月)

初心者を脱するための将棋本4

目的をもって指そう!

この連載では池田書店の本ばかり紹介しているが、いい本が多いのだから仕方がない。「初心者を脱するための将棋本」の第4回は、
中原誠[監修]『こども将棋 強くなる指し方入門』(池田書店)
※小学1年生くらいから。

「本書はそんなこどもたち(なかなかともだちに勝てないこどもたち)のために、序盤・中盤・終盤での考え方……を1問1答形式+イラストで説明した『定跡の入門書』です。」
(「まえがき」より)

ルールはおぼえた、詰将棋もやっている、実戦もやっている。でも、なぜかあまり勝てないという子がいる。それは、目的をもたずに指していることが原因だ! まず将棋の対局を序盤(はじめ)・中盤(まんなか)・終盤(おわり)にわける。それぞれの目的は、序盤では作戦を決めて、攻めと守りの駒を配置すること。中盤では駒得と成り駒づくりを目指すこと。終盤では相手の玉を包囲して(寄せて)、1手でもはやく詰めること。この本の問題を解けば、しぜんに目的をもって指せるようになる。終盤編はすこし難しいので、できない問題は答えをおぼえるだけでもかまわない。

【あわせて読みたい】
(羽生善治[監修])小田切秀人著『羽生善治の やさしいこども将棋入門(池田書店)
※羽生さんが書いたと思うのは、素人。実際の著者は「棋友館」の小田切先生だ。小学2年生くらいから。

【中学生以上にはこちら】
もっとくわしい説明が読みたいなら、「みるみる3部作」を。
(羽生善治[監修])上地隆蔵著『みるみる強くなる将棋入門』『みるみる強くなる序盤の指し方入門』『みるみる強くなる終盤の勝ち方入門』(いずれも池田書店)
※忙しい羽生さんが書いているわけがない。だが、内容はここ数年の入門書で最高だ! とくに、終盤編がおすすめ。

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2011年7月17日 (日)

初心者を脱するための将棋本3

3手の読みをしよう!

「初心者を脱するための将棋本」の第3回は、
椎名龍一著『将棋 3手詰入門ドリル』(池田書店)
※小学1年生くらいから。

「詰将棋が得意な人は、問題を見た瞬間に正解となる道筋が『パッ』とわかっているような気がします。なぜそうできるのかというと、『この問題はこの格好で詰みそうだ』という直感が働くからではないかと思います。」
(「まえがき」より)

強い先生方や、ある程度大きくなってから将棋をはじめた方にはわかりづらいのだが……。ふつうの初心者のこどもたち(とくに低学年・幼児)にとっては、1手詰めから3手詰までのステップは意外に大きいのだ。その段階用の「詰将棋本」もほとんど存在しない。それを実感した著者が、「ならば自分でつくってしまえ」と、つくったのがこのドリルだ。前半(70問×2)は上下2題が1組となっている。上段の1手詰問題は、下段の3手詰問題を2手すすめた局面で、3手詰問題の大きなヒントとなっている。「3手の読み」入門として、「1手詰め→3手詰め」の橋渡しに最適の本だ。 前半は、かけざん九九のように完全におぼえるまで何度も何度もくりかえそう!

【あわせて読みたい】
中原誠[監修]『1・3・5手 こども詰め将棋入門(池田書店)
※問題は少ない(72問+チャレンジ問題7問)が、解説がとてもくわしい。小学1年生くらいから。

【中学生以上にはこちら】
もっとたくさんの「3手詰」に取り組んでみたいなら、
浦野真彦著『3手詰ハンドブック』『3手詰ハンドブック2』(いずれも日本将棋連盟)
※旧版は絶版・品切れ中だが、浅川書房から改訂版がでるらしい。その発売を待とう。

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2011年7月16日 (土)

初心者を脱するための将棋本2

手筋(駒の上手な使い方)を知ろう!

ずいぶんお待たせしてしまったが、忘れていたわけではない。「初心者を脱するための将棋本」の第2回は、
飯野健二著『将棋 駒の使い方ドリル』(池田書店)
※小学2年生くらいから。

「初心者の方の将棋を拝見して感じることがあります。それは駒の『動かし方(ルール)』は知っていても『使い方』は苦労されているな、ということです。」
(「まえがき」より)

駒の「使い方」とは、駒の性能をより上手にいかすことだ。この上手な使い方を「手筋」という。手筋をしっていれば、駒得ができたり、しっかり守ることができたり、守りをくずして寄せることができたりして、有利に戦いをすすめることができる。とくに初心者や初級者のうちは、基本手筋を知るだけで棋力の大幅アップができるぞ。「攻め」「受け」「寄せ・詰め」の3部にわかれていて問題数がちょっと多いので、はじめは「攻め」だけを繰り返し、十分におぼえたら「受け」へ、さらには「寄せ・詰め」へと、少しずつ進めていこう!

【あわせて読みたい】
渡辺明[監修]『将棋 絶対手筋180』『将棋・ひと目の手筋』(いずれもマイコミ将棋文庫SP)
※もっとたくさんの問題に取り組みたい人にはこちらもおすすめ。小学2年生くらいから。

【中学生以上にはこちら】
「歩の手筋」について、もっとくわしく知りたいなら、
羽生善治[監修]『羽生の法則 歩の手筋』(日本将棋連盟)
※歩は駒のなかで最も手筋が多いので、歩の手筋をおぼえることは上達の近道だ。本書は攻防の基本的な局面を設定し、見開きで見やすく、わかりやすく解説した歩の総手筋集だ。これらの手筋が実戦で使えるようになれば、(おそらく)初段も近いぞ。

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2011年7月 8日 (金)

お母さんにすすめる将棋の本4

「お母さんにすすめる将棋の本」の第4回は、
椎名龍一著 『羽生善治 夢と、自信と。』(学研)
※こどもが将棋に興味をもったお父さん・お母さん向け。
 ふりがな・将棋用語の注釈つきなので、小学4年生以上のこどもでも可。

羽生さんのこども時代から七冠制覇までの軌跡をくわしくつづった本だ。印象にのこったのは、少年時代の師匠(八王子将棋クラブの八木下席主)が「こどもに対して期待をもち、その子の長所をのばそうという温かい態度で接していたから、こどもの成長によい影響があったのではないか?」という著者の説だ。たとえ平凡な子であっても、周囲からほめられて期待をかけられれば、しだいに自分でもその気になり、本当に能力がのびることがあるらしい(「ピグマリオン効果」?)。ましてや、羽生さんのように才能があればなおさらだ。

「いいんだよ、また勝てばいいんだから」少年時代の羽生さんは、大きな一番で負けたときにこう言ったという。目先の勝敗にとらわれない、とてつもなくスケールの大きい少年だったようだ。

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