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2011年8月 8日 (月)

女子将棋 普及プロジェクト5

ひさびさの「女子将棋 普及プロジェクト」第5回をお届けする。今年の全国高等学校将棋選手権 女子団体は、岡山朝日の初優勝で幕を閉じたわけだが、その陰にはどのようなドラマがあったのだろうか? 昨年の優勝高、しかも優勝メンバーがすべて残り、2連覇への周囲の期待とプレッシャーの中でたたかってきた、岩村田高校のドラマが、昨年優勝時の顧問の手で書かれている。

2連覇への期待との戦い(長野 岩村田高校)
「全国優勝した自分は県予選では負けるわけにはゆかない、当然後輩にも負けられない。マスコミやギャラリーが見ている前で中途半端な将棋は指せない。無意識のうちに心に宿った『おごり』『高ぶり』『プライド』などが3人を苦しめていったのです。

「閉会式で3位の席に座る岩仔ちゃん。3人ともうつむいて泣いています。『去年の全国優勝と今年全国3位ってすごいじゃないか、良く頑張った。泣くことなんて何もない。堂々と胸を張って岩村田へ帰ろう』そう伝えました。」

「しばらくしてメールが届きました。『2年間ご指導ありがとうございました』『先生に出会えてよかった』『将棋をやっていてよかった』彼女たちから届いたメールを見たら、また目が潤んでハンドルが見えなくなりました。」
長野県将棋情報サイトの掲示板より

長文の全文はリンク先を読んでいただくとして、勝者の陰には数え切れないほどの敗者の涙がある。ふだんはあまり注目されることのない女子高生の将棋だが、全国大会へ賭ける少女たちの思いが伝わる文章だ。それをアシストする顧問の情熱には、本当に頭が下がる。

いま将棋をはじめたばかりの女の子たちも、ぜひとも高校まで将棋をつづけてほしい

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