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2011年6月 9日 (木)

プロに聞く将棋上達法3

将棋の上達法について、「どの方法が効率がよいだろうか?」「どの本が、よりよいだろうか?」と考えるのも、たしかに重要だ。しかし、そんなことを考えているあいだに、多少効率は悪くても練習の「量」をこなすことの方が、もっと重要ではないだろうか? 森安秀光九段は、あるアマチュアの具体例をもとに話してくれた。

『一流棋士六人が語る とっておきの上達法』(奥山紅樹著)より
森安秀光の巻

「もう50歳はとうに過ぎているアマチュアの方ですけどね」「45歳で将棋の勉強をはじめたときは、アマ3級か5級。それが50過ぎたいまはアマ4段クラスになっておられる」

「まず、将棋が好きですねン。好きやから、第一に本をたくさん読む。……50冊ぐらいの棋書をつぎからつぎへと買っては読む」「第二に、強い人と番数を指す。……この人は、負けることを苦にしないんですわ」「『弱いから負けるのはしゃあない』いうて、苦にせずに、どんどん強い人とあたる。みてると、めきめき腕が上がりました」

前回の関根流とはちょっと異なるが、上達する人は必ず「量」をこなしている! さらに、負けをおそれず強い相手にぶつかる人には、どんな先生もいらないという。これが将棋上達に関する「原理のすべて」だそうだ。森安九段いわく「あと、補足することがあるとすれば……」あるとすれば、いったい何なのだろうか?(次回につづく)

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