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2011年6月18日 (土)

女子将棋 普及プロジェクト1の追記

「女子将棋 普及プロジェクト」が、長野県の方々などに思わぬ反響をよんだので、追記をしたい。2009年度全国高等学校将棋選手権、女子団体戦「千葉県の幕張総合高校 vs 岡山朝日高校」の激闘だ。高校生の将棋は、全国大会といえどもなかなかマスコミに大きくとりあげてもらえない。せっかくの熱い戦いをうもれさせるのは惜しいので、今回は「将棋よろず屋の徒然日誌」さまからご紹介したい。(なお、岡山朝日高校メンバーのうちひとりは、ときどき「福成キッズ将棋教室」に遊びにきてくれている。)

▽女子団体戦ベスト4
 岡山朝日-防府(山口)、伊勢(三重)-幕張総合

岡山朝日は2-1の連続で勝ち上がってきている。……前年優勝の南山女子は本戦1回戦で岩村田(長野)に敗れた。岩村田も……伊勢に苦杯を喫している。昨年2位の韮山(静岡)は準々決勝で岡山朝日に敗れた。長野と静岡の激戦地区2県がともに4強に進めなかったのは25年ぶりである。
「将棋よろず屋の徒然日誌(高校選手権初日)」より

準決勝では岡山朝日と幕張総合が勝ち、いよいよ決勝だ。両校は予選でも対戦し、そのときは2-1で岡山朝日が勝っている。「予選で敗れたほうが決勝トーナメントでリベンジ」とは、大会でよく目にする光景であるが……。予選で勝ったほうにはプレッシャーがかかるのか、「おなじ手は2度目は通用しない」ということか。

岡山朝日の大将・副将は小学生のころから男子にまじって好成績を残し、中学生選抜の全国大会でも活躍した。三将は2人がさがしてきた初心者である。それに対して、幕張総合は、3人とも高校に入ってから将棋を覚えた、総合力のチームだ。まったく対照的なチームどうしの対戦となっている。三将戦では幕張総合が快勝、大将戦では岡山朝日が逆転勝ちとなり、ここまでは予選とおなじ結果だ。残る副将戦のゆくえは……

▽女子団体戦決勝 岡山朝日-幕張総合
岡山朝日が優勢になり攻め続けている。予選で敗れている幕張総合が懸命に粘り、とうとう逆転。2年ぶり4度目の優勝を決める。直後に3人で抱き合って号泣する。
この3人の涙には訳がある。前年も同じメンバーで優勝候補とされていたが準決勝で敗戦。しかも、1-1からMさんが投了したのだが、実は相手の最終手は反則だった。いつもは陽気なMさんだが、この時は悔し涙が止まらない。……4月からは師である顧問の三宅義蔵先生が異動でいなくなってしまう。……対局場を出て廊下でも3人の涙は止まらない。Mさんに「三宅先生に連絡した?」と聞く。……「先生、優勝したよ。やったよ」とぼろぼろの涙声で報告するのを聞いて、こちらの涙腺も危なくなった。
「将棋よろず屋の徒然日誌(高校選手権2日目)」より

いやあ、将棋って本当にいいもんですね。

おまけ。“伝説の教師”三宅義蔵先生のお顔は、こちら。→「初段になるための将棋勉強法(伝説の教師に会いに行く)」

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