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2011年6月29日 (水)

「プロ棋士対コンピュータ」本当の危機とは?

日本将棋連盟の米長会長がPCソフトと対戦するというウワサがある。現在のPCソフトは並のプロ棋士がおそれをなすほどのレベルに達しているらしい。しかし、本当の危機は、プロ棋士よりもコンピュータの方が強くなり、プロの名人が負けてしまうことにはない。なぜなら、将棋に限らず、プロ競技の世界では本当に重要な価値は“強さ”ではなく、“人気(興行的価値)”にあるからだ。たとえば、イチローの年俸は何億円単位だが、そのような高収入を得られる理由は、単にイチローが野球がうまいからではない。イチローを見たさに客が集まり、イチローグッズが売れ、イチローを応援するスポンサーがつくからだ。

「将棋倶楽部24」にプロ棋士Xが登場してもさほど話題にならないのに、PCソフトが登場すると観戦者が大勢集まり、PCソフトに勝った人間には大きな賞賛が送られた。そのようすがマスコミにも取り上げられたという事実(「コンピュータがネット将棋の頂点に!」)がある。この事実(=プロ棋士よりもPCソフトのほうがニュースとしての価値が高いこと)は、プロ棋士がPCソフトに「将棋倶楽部24」のレーティングで抜かれたり、直接対局して敗れたりするよりも重い。つまり、吾輩の中では、すでにプロ棋士はPCソフトに敗れたのだ。

興行的人気を別にすると、プロ棋士の売りは、将棋の強さとそれにもとづく将棋を教える力のはずだ。もしも、「プロ棋士に将棋をならうより、PCソフトや携帯ゲームを相手に遊んだほうがおもしろいし、将棋が上達する」という時代がくれば、プロ棋士の存在価値自体が本当にあやうくなる。いまだに日本将棋連盟からは、将棋初心者を指導するための決定版となる本はでていない。そろそろプロ棋士(とくにトップクラス以外の棋士、引退棋士・女流棋士を含む)には、“本気で”初心者指導法を研究してほしい。

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